老いゆく日本〜各国の「平均」年齢から考える〜

皆さんこんにちは。fusatonです。

最近NHKの「哲子の部屋」という番組で、ユクスキュルの環世界について取り上げられたらしく、その影響で私の記事「あなたには何が見えていますか〜ユクスキュルの環世界から考える〜」のアクセスが突然上昇しました。
沢山の皆さんの目に触れることになりましたが、どのように受け止められたのかちょとドキドキです。


さて本日は「老いゆく日本」と題して、平均年齢から
日本の未来をすこし考えてみたいと思います。


■老いゆく日本


まず以下のデータを見てください。

世界経済新聞 各国の平均年齢より転載
http://sekaikeizai.blogspot.jp/2012/11/blog-post_30.html



これは各国の平均年齢(平均寿命ではありません)の推移を表したものです。
ます表をみるとわかるのは、日本は欧州よりも「年齢が上」であり、先進国のなかでも「老いている」ということです。
(インドが赤いのは、この引用元の記事がインドに着目した記事だからです。今回のテーマには関係ありません。)


若い人が多い国と、年寄の多い国、それぞれメリットデメリットはあると思います。
若い国が活気にあふれるでしょうが、ある意味で成熟していないともおもうので、様々な問題がおきるでしょう。ニュースを見ていると社会的な混乱が多いのはこうした若い国であるような気がします。


逆に、年齢が高い国は、活気という意味では若い人が多い国に比べるとおとる思います。ですが、あまり社会的な混乱はない、住みやすい社会になるような気もします。
活気が劣る、ということは新しいことを生み出したり、経済を盛り上げたり、文化を活性化させたり、ということができなくなってくる、そんな気がします。


日本は現時点でも世界では「年長」の国ですが、
上記の表を見て分かるようにそれが若返ることはなく、さらに年齢を重ねていくことが濃厚です。


つまり国としての活気がどんどん失われていく、そんな風に考えることもできるのです。



■老いることは悪いことか?


国の活気が失われることはあまりいいことではない、そう考える人もいるかもしれません。


しかし、私はそうは思いません。


よく言えば「成熟していく」ということなのだと思います。
若いときにはできないけれども、成熟した大人にはできることはたくさんあります。


文化、価値観、いままで積み上げてきたものを見せることで、
世界のお手本となることができると思うのです。


老いた日本の経済がどうなるか、私にはまったくわかりません。
しかし、老いているからこそできることもあるわけで、それを日本の
「価値」として、世界に示していけばいいのではないか、と思うのです。




■成熟した日本を世界に示そう!


老いゆく日本ということは、私が言うまでもなく、すでに日本人は認識していると思います。

そして、そのことが語られるときは、老いることのマイナスの点、大変なところにだけ目が行ってしまっているような気がします。
例えば福祉、年金、介護が大変、というような話題です。


ですが、私は世界よりも年長であることを生かして、
存在感のある国になっていけばいい、そのような活動をしていかなくてはいけない、そう思います。
日本をこんな国にしよう、こんなことを世界に発信しようというような外向きの活動をどんどんしていくことが、社会の活気にもつながると思うのです。


ただ、老いる、ということと、成熟している、ということは違います。
年齢を重ねても、成熟できないこともきっとあると思うのです。


私も成熟した、世界のお手本になれる日本人、そういうものを目指したいと思います。(難しいかな・・・)


以上、終わります。