引越しの時に注意すること〜住みたい街のリスクを確認しよう〜

みなさんこんにちは。
最近は気温も上がってきて、天気がいい日が続いていますね。


さて、最近私は引っ越しを考えています。
ふつうは引っ越し先は通勤時間や、家賃、街のイメージや利便性から決めると思うのですが、
それに加えて私はその場所の「リスク」も重要視しています。


リスクとは、具体的には「犯罪率」、「防災」です。


私は引っ越しの際、これらを確認することをいつも行っています。
では、どのように確認すればよいのか?


今はインターネットで簡単に調べることができます。
今日はその調べ方についてご紹介します。


■犯罪率は「犯罪情報マップ」で確認しよう

最初にご紹介するのは、警視庁生活安全部が作成した「犯罪情報マップ」です。


犯罪情報マップ:http://www3.wagamachi-guide.com/jouhomap/


これは、東京都だけなのですが、ひったくり、侵入窃盗、車上狙い、粗暴犯(暴力事件)の認知件数
(警察が把握した発生件数)を、地図で確認することができるものです。


これを見ていると、どこで犯罪件数が多いのか、
どんな種類の犯罪が起こっているのか、などを知ることができます。


地図上でヒートマップ的に色で件数が表現されているので、直観的にわかりやすいです。
東京都以外の行政でも提供しているところもあるかもしれません。
ご存じの方がいたらコメントなどで教えていただけると嬉しいです。


さて、試しに毎年発表されている「住みたい街ランキング」上位の街の犯罪率を調べてみましょう。
2014年の上位3つの街と、その街が所在する区や市の犯罪件数は以下のようになっています。


住みたい街1位: 吉祥寺(武蔵野市)
駅の北側の繁華街がとても件数が多いですが、駅から離れると少なくなるようです。
この地図では危険度を7段階で表現しているのですが、
北側の繁華街は、上から3番目のグレードです。


住みたい街2位: 恵比寿(渋谷区)
駅周辺を見ると、比較的南東の箇所が上から危険度4番目ですが、
全体的には5番目、6番目のグレードの地域が多く、吉祥寺に比べると「安全」なのではないでしょうか。


住みたい街3位: 池袋(豊島区)   
駅の南側が危険度1番目のグレード、北側が2番目のグレードです。
駅周辺は吉祥寺、恵比寿に比べるとかなり「危険」です。
池袋はターミナル駅なので、人の数が多いのも要因だと思います。
ただ、少し離れると5番目、6番目のグレードになるので、地図をみて場所を選ぶのが大事だと思います。


皆さんも、今住んでいる場所やこれから引っ越そうとしている先の場所を確認してみてください。


■河川の氾濫、地震時、あなたの家はどうなるのか・・「ハザードマップ」で確認しよう

つぎは「防災」です。各自治体が、それぞれ独自に、
洪水、津波地震の際の建物倒壊、火災の危険度などを数値化して地図にマッピングしたものが
ハザードマップ」です。お住まいの自治体で提供している種類はさまざまです。
国土交通省が提供している「ハザードマップポータルサイト」から、
全国のさまざまなハザードマップにアクセスすることができます。



ハザードマップポータルサイト:http://disapotal.gsi.go.jp/index.html



ここでは、河川の氾濫と、地震の時の危険度についてのハザードマップをご紹介します。

◇洪水ハザードマップ
今回も東京を例にとり、ここでも住みたい街ランキング上位3つのハザードマップを確認してみましょう。

住みたい街1位: 吉祥寺(武蔵野市)
URL:http://www.city.musashino.lg.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/003/786/shinsui_all.pdf
この町は、洪水には強いようです。
深くても0.2〜0.5mの浸水が想定される程度で、浸水してしまう面積が小さいようです。
駅の近くに「井の頭公園」のため池がありますが、これがあっても、洪水には至らないようです。


住みたい街2位: 恵比寿(渋谷区)
URL:http://www.city.shibuya.tokyo.jp/anzen/bosai/hasai/pdf/kozui_map201208.pdf
ここは0.2〜0.5mの浸水エリアが多いようです。浅く広く水をかぶる、というイメージでしょうか。
恵比寿駅の南西あたりが特に浸水するようです。


住みたい街3位: 池袋(豊島区)   
URL:http://www.city.toshima.lg.jp/dbps_data/_material_/localhost/020somu/050bosai/bosaijoho/hazardmap.pdf
この町は比較的洪水には強いようですが、
場所によっては1m以上の浸水があるようです。


地震ハザードマップ
次は、地震ハザードマップです。
今回は、東京都都市整備局が提供している
地震に関する地域危険度測定調査結果をご紹介します。


地震に関する地域危険度測定調査
地域危険度一覧表:http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/table.htm


ここでは地図の形と、住所単位での地震の危険度を表示しています。
地震の危険度は、建物倒壊危険度、火災危険度から総合危険度を導いてます。
また、災害時活動困難度を考慮した危険度も定義されており、これも参考になります。
例によって、ここでも住みたい街ランキング上位3つの街を確認してみましょう。


住みたい街1位: 吉祥寺(武蔵野市)
武蔵野市は全体的に危険度が低く、安全な街のようです。
災害時活動困難度については、場所によっては低いので、細かい確認が必要ですね。


住みたい街2位: 恵比寿(渋谷区)
恵比寿についても、全体的に危険度が低く、安全であるようです。


住みたい街3位: 池袋(豊島区)   
豊島区は上位2つのエリアに比べて、若干安全度が低い。
吉祥寺、恵比寿は危険度は1、2が多く、安全なイメージがありますが、
池袋は総合危険度が3、4が多いようです。


これらについても、皆さんの気になる場所をご自分で確認してみてください。


■最後におまけ・・事故物件を教えてくれる「大島てる」

ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
事件で亡くなった方がでた物件を知ることができる「大島てる」というwebサービスがあります。
これは民間でやっているものですが、民間だからこそできるものなのかな、とも思います。


大島てる:http://www.oshimaland.co.jp


物件の住所、マンション等ならその名前までわかります。
気になるようでしたら、ぜひ確認してみてください。


以上、今回は引っ越しのときに確認したほうがよいと思うサイトのご紹介でした。